30代・40代・50代必見!グレイカラー/白髪染めのなんでだろう? 解決特集!!
まずはこれ!白髪 と 正常な毛髪 の違いについて
まず一般的な毛髪のお話をすると、 髪の毛は3層構造で出来ていて例えるならカッパ巻きのような状態です。カッパの部分(毛髪の中心部分)を【毛髄質(メデュラ)】といい、お米の部分(髪内部の中身)を【毛皮質(コルテックス)】といい、海苔の部分(毛髪の外の鱗のような部分)を【毛上皮(キューティクル)】と言います。
それぞれに役割がありますが今回は置いておいて、カラーや白髪染め/グレイカラーをする時に作用する場所が、毛皮質(米)と毛上皮(海苔)の部分になります。
そして髪の根元には髪の色素となる【メラニン色素】を作っている毛母細胞とメラノサイトという細胞があります。これらが正常に働いていると黒い髪の毛が生えてきます。
これがすべて正常になっているのが一般的な毛髪です。
一方白髪は、まずカッパ(毛髄質)がないことが多いです。一説によるとかっぱがないと空洞ができるので、そこに空気を入れて保温効果を高める働きがあると考えられてます。
さらに海苔(キューティクル)の枚数が増し固くその分太くなります。白髪だけピョンっと立ってしまうのはこのためです。
毛髪の中では、毛母細胞とメラノサイトの働きが休止して色素であるメラニン色素を作れなくなり髪が白く見えるようになっていきます。これが白髪です。
図にするとこのような感じになります。
グレイカラー/白髪染め と おしゃれ染め/ファッションカラーの違い!
両者とのカラーのメカニズムは同じです。 1剤と2剤を混ぜて塗布します。まず薬品の力で海苔(キューティクル)を開かせて隙間を作ります。
そこから色素を中に入れて発色させたり、脱色させたりしていきます。
ここは図で簡単にご説明いたします。
薬剤を塗りキューティクルを開かせ、元々の色素を脱色して、新たな色を入れて発色させるのがカラー剤のメカニズムです。
髪が明るくなればなるほど、キューティクルを開かせ元々の色素を抜いている事になり、ダメージも比例して上がっていきます。
グレイカラー/白髪染めも同じですが、上記でお伝えしたように元々の毛髪の状態が違います。 健康の毛髪と違う事は、
・キューティクルの枚数が多い
おしゃれ染め/ファッションカラーより、白髪染め/グレイカラーの方がキューティクルを開かせなきゃならない枚数が多いため、薬のパワーが高いです。 さらに元々白いところから色を入れるので、茶色い・黒い色素が白髪染め/グレイカラーの方が濃く・たくさん入っています。そうでなければ白髪が染まらないからです。
そのため1度白髪染め/グレイカラーをした毛髪は中々明るくならないといった事になってしまいます。
ここが大きな違いです!
また茶色・黒色の色素が多い分色味のバリエーションが少なかったり、表現できる色相・彩度・明度が限られてしまいます。
まとめ
白髪染め/グレイカラー
・ キューティクルを開かせるために薬の力が強い。(明るくなればなるほど)
・ 白髪を染めるために茶色・黒色の染料が濃く・多い
・ その性質上、表現できる色相・彩度・明度が少ない。
・1度染めるとなかなか明るくなりずらい
おしゃれ染め/ファッションカラー
・ 薬の力は目指す明るさによって低いものから、高くなる物まで様々
・ 茶色・色味がバランスよく配合されている。(カラー剤によってこのバランスが様々)
・ 表現できる色相・彩度・明度がたくさんある。
・ 明るくするのも暗くするのも自由がきく。
グレイカラー/白髪染めでは、明るい髪には出来ないの?
グレイカラー/白髪染めをすると、明るくなりにくいとお伝えしましたが近年薬剤も進化していて元々明るく染まるグレイカラー/白髪染めもあります。
10年前はグレイカラー/白髪染めというと、真っ黒になる印象はありますが、今は大体明るさのレベル設定で、8~9レベルには明るく出来ます。 どれくらい明るいか?と言われたら
平均的な地毛は5レベルになりますので、8~9レベルだと外にいる場合はカラーしてる毛だなっとわかるくらいの茶色です。室内の場合は落ち着いた焦げ茶色ほどの明るさです。
それでもやはり、染料が濃いいのでおしゃれ染め/ファッションカラーよりは透明感は出づらいです。
自然な茶色には出来るので、安心してグレイカラー/白髪染めをお楽しみいただけます。
伸びてきた所だけを染めるグレイカラー/白髪染めリタッチテクニック!!
リタッチカラーとは?
根元が伸びてきた所だけを染めるカラー技法の事です。 毛先は気に入っているから毛先はこのままが良い・カラーをするスパンが短い場合などに使います。
お店によってはリタッチ料金が設けられ全体えお染めるより低い料金でできます。
白髪が気になる方にとってグレイカラー/白髪染めをする周期は悩みどころだと思います。
白髪は大体の方が顔の周りから生えてくるので自分から見えやすいく気になりがちです。(頭頂部・こめかみ・もみあげなど。)
早いひとは3週間で染めたい!1ヶ月で染めたい!などよく耳にします。1ヶ月に1回全体カラーをしてしまうとダメージが蓄積されるのも早いのでこのような時に使います。
毛先は2~3ヶ月に1回ほどで問題ないので特別変えたい要望がなければリタッチがおすすめです!
かといって2~3ヶ月以上毛先に色を入れないと逆に髪が傷んでしまうのでご注意ください。
図のようにリタッチだけ繰り返すと、色味が抜けダメージホールになるので適切なカラー剤で毛先も定期的に染めるといいです。これは白髪染め/グレイカラー・おしゃれ染め/ファッションカラーどちらもです。
頭皮が弱い方必見!白髪染め/グレイカラーで染みる・かぶれる主な原因!
白髪染め/グレイカラーをする場合に、染みてしまったり・かゆくなってしまったり・アレルギー反応でかぶれてしまったりした方も少なくはないと思います。
なんでそうなるのか?をココでは紹介していきます!
そもそも、それぞれ原因となっている事が違います。3つの原因を分けて説明します!
1 染みる
染みる原因として考えられる主な原因は
・体調が悪い(風邪薬を飲んでいたり、女性の場合は女性の日によるホルモンバランスの崩れなど)
・カラー剤の2剤の濃度が高く、1剤のアルカリのパワーが上がっているため
上の2つはそのままですので、3つ目説明をします!
白髪染め/グレイカラーを始めカラー剤は1剤・2剤を混ぜて使います。
主に使われている2剤は過酸化酸素水になります。 日本の薬事法では、濃度が6%まで使用でき、美容院では大体6%・4.5%・3%・1% などを2剤として使い、この濃度が高くなればなる程、1剤に入っているアルカリ剤の力が上がり明るくなったり、発色していきます。
この%が高くて、アルカリの力が強くなり肌の耐久力を超えると染みてしまいます。
改善策としては、2剤の過酸化酸素水の濃度を下げパワーを下げると染みづらくなります。ただ明るくなりづらいのでどの明るさにしたいのか要相談です。
頭皮の乾燥している方にはカラー前に保護オイルをつけると染みづらくなります。
2 かゆくなる(低度)
・体調が悪い(風邪薬を飲んでいたり、女性の場合は女性の日によるホルモンバランスの崩れなど)
・季節の変わり目による代謝の変化
・いつもと違う刺激を受けると反応してかゆくなる。(シャンプーなどでも起こる反応)
この4点になります。ただかゆみに関しては低度の状態の場合です。ちょっと痒いくらい。2~3日でかゆみがとれる事がほとんどですのであまり気になさらなくても大丈夫です。
痒くなるのに抵抗がある場合は上記の物を気をつけてみてください。特に頭皮の乾燥は多いので頭皮ケアをオススメします!
痒くてかいたらフケのような物がとれた、かさぶたになった、かぶれた場合は重度になりますので次に説明します。
3 かぶれる・痒い(重度)
かぶれる・強いかゆみなどは深刻な状態です。
・カラー剤の1剤に含まれている色素中間体(ジアミン)によるアレルギー反応
1番の原因はジアミンによるアレルギー反応です。花粉症と一緒なので誰でも起こりえます。 自分の許容範囲を超えるとなってしまいます。 ジアミン系の色素中間体がないと色がつきませんので基本はどのカラー剤にも入っています。カラー剤の種類によって配合率は変わっていたりしています。
染料としてジアミン系が使われているため、色が濃い(暗い)白髪染め/グレイカラーになればなるほどジアミン系色素中間体が多く入っているのでアレルギー反応が出やすいです。
オーガニックカラーなどもありますが、日本では100%オーガニック成分で出来ているカラー剤はなく科学的な成分も入っています。その中にはジアミン系の色素中間体が入っていますので絶対にかぶれないという保証はありません。
かぶれたり、ひどいかゆみが出た際はすぐに皮膚科に行くことをオススメします。
改善策としては、カラーしない・ヘアマニキュアにする・保護オイルをしっかりつけて頭皮につけないでギリギリから薬をつける塗り方をする(ゼロテクカラー)
近年では、ジアミンが入っていないノンジアミンカラーも出ております。担当の美容師さんに聞いてみて下さい。
地肌につけない白髪染め/グレイカラー ゼロテクカラー!!
ゼロテクカラーとは、薬を頭皮につけずギリギリから塗ることで、頭皮への負担を減らし白髪染め/グレイカラーを楽しむための技法です。
ギリギリから塗布するので、頭皮には薬が直接触れず負担が減らせるのでお肌が弱い方にオススメです!
染みてしまう方も保護オイルをしっかりつけて、ゼロテクカラーをすれば染みずに白髪染め/グレイカラーをすることができます!
デメリットとしては、ぎりぎりから塗るため1mmほどは染められないので、白髪が目立つのが3~4日早くなる事です。
どうしても染みてしまう方は参考にしてみてください。
白髪染め/グレイカラーでも明るくカラーを楽しめるカラーテクニック!
白髪染め/グレイカラーをすると暗くなる、なかなか明るくならない、 白髪気になるけど顔周りに少ししかない と思いのお客様もいると思います。
上記でもお伝えしましたが、白髪染め/グレイカラーは染料が濃いのでなかなか明るくはなりづらい・色味の幅が狭いです。 まだまだカラーリングの明るさ色味を楽しみたい方におすすめしているカラーの仕方をご紹介します。
白髪染め/グレイカラーとおしゃれ染め/ファッションカラーを混ぜてカラーするというテクニックです。
お互いの良いところ悪いところが半々になるので、明るさ色味のバリエーションが上がります。ただ白髪を染める力も半分になるので色づいて周りになんとなく馴染む程度にしか染まりません。
なので白髪が少ししかなくて白髪染め/グレイカラーだけでいくのは、まだ早いかな?っという方にオススメです!
ぜひ参考にしてみてください。
いつから白髪染め/グレイカラーをすればいいの?
個人的な気になる度合で変わってきてしまいますが、全体の20%~30%が白髪でしたら染めはじめともいいと思います。ただ疎らに生える人もいれば、固まって生える方もいるのであくまで目安です。
20%以内の方なら上記の染め方もおすすめです。参考にご相談の上決めてみて下さい。
社会人メンズ必見! 茶色くならない白髪染め/グレイカラー
社会人の男性の悩みで白髪が気になるので白髪染め/グレイカラーをしたいけど、茶色く全体がなるのは会社的にNGという事がよくあります。
その時は2剤である過酸化水素水の濃度を低くして染めると白い部分は染まりますが、周りの毛は明るくならないので気にせず白髪だけを染められます。
メンズあるあるなお悩みも解決策はあるので是非参考にしてください!
最後
白髪染め/グレイカラーに関してまとめてみましたがいかがでしたか? みなさんがより安全によいヘアを楽しめるよう願っております。ぜひ参考にしてみてください。